海外旅行体験談の泉

経験者が語るリアルな実情

イタリア

イタリアのとある地区では腕ごと持っていかれる危険性が

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大学生2年生の夏休み、母親と2人でローマへ旅行することになった。

その時の私はとてもメルヘンな頭で、

「イタリアの風景、なんだか見たことがある気がする。もしかしたら、私は前世イタリア人だったのかもしれない!」

などと考え、それを確かめに行こうとイタリア旅行を母へ提案したのだった。

 

母は、海外に行った経験がなかったので、二つ返事で一緒に旅行に行くと答えてくれた。

大学生ということもあり、格安の旅行ツアーに申し込んだ。値段の割に自由行動が多く、日本語ガイドが付いているという。また、行きたかった「青の洞窟」への観光も

ついている。母と2人でわくわくしながら旅の準備を進めていった。

 

当日は、新千歳空港から香港を経由してローマのフィウミチーノ空港にたどり着いた。

空港では、旅行会社のカードを掲げたイタリア人男性のお出迎えがたくさんいた。

私たちは、懸命に「自分たちのお出迎え」を探すが、どうも見当たらない。皆がほいほいとついていく中で、

「もしや・・・来ていないのだろうか?」
と不安が高まってきたころ、ゆうゆうと現れた一人の男性が。

 

背が高くすらっとして、筋肉質の男性。一見するとボディーガードのようだ。

「かっこいい!」
と思ったのもつかの間。

「早くしろ!」

とでも言いたげな雑な態度で車まで案内された。
遅刻したのはどっちだ。




強めな男性のあとに続いて車に乗った。一応荷物は乗せてくれた。少しだけ紳士。

と思ったが、やはり彼は裏切らなかった。
「ギュイイイイイイイイン」

車窓から見える木々の流れるスピードが尋常じゃない。こんなのはディズニーランドのインディ・ジョーンズでしか体験したことない。

恐る恐る、後部座席からタコメーターを見てみると「140km」と表示されていた。遅刻した分を取り返そうとしているのだろうか。

 

激しいお出迎えを終え、ホテルに着いた。

「ふぅ、疲れたね。汗をかいたし、シャワーでも浴びよう。」とシャワールームに入る。

シャワーのコックをひねると、

「おや。」

お湯も水も何もでない。右に回してでなければ左に回せ。ということでがちゃがちゃやってみる。

「出ない。」

 

困ったことに、故障しているようなので、ホテルのボーイさんを呼びに行った。

「Excuse me, shower,broken! help!」

なんとも片言であるが、一生懸命伝えた。

 

ところが、ホテルマンには通じない。「?」と首をかしげている。

「シャワー!壊れている!ウォーター!出ない!」

こちらはパニックである。もはや日本語、そして必死の形相とボディーランゲージで思いを伝えた。

何とか、状況を理解したのだろうか、ホテルマンは部屋に付いてきてくれた。

そして、ちょちょいのちょいと手慣れた様子で直してくれた。よく壊れるのですね。

 

ここまでも既になかなかの珍道中だったが、恐怖体験も味わった。

ホテル最寄りのテルミニ駅から歩いてすぐのスーパーで買い物をしていた時のことだった。

そのスーパーは入口にがたいが良く、ハンサムな黒人のガードマンが立っていて、何度も足しげく通う日本人の私たち親子にはとても愛想よく接してくれていた。

 

「ここは、かっこいいガードマンがいるから安心だね!」

 

なんておしゃべりしながら買い物を楽しんでいると…

「ヘイ!」

 

振り返ると、母が6名ほどの黒人の人々に囲まれていた。

「〇×□△☆~」

 

イタリア語で何かを言っているが、さっぱりわからない。というか、人数が多すぎる。怖い。

そして、あれよあれよという間に母の肩に男の手が乗る!

「よし、ここは走って逃げるぞ!」

母の一声で我に返り、2人で走り出した。振り返るとガードマンがそこに!

イタリア語で注意をしているようだった。おかげで無事に買い物を終え、ホテルに戻ることができた。

 

旅行も終盤に差し掛かった日、カプリ島に訪れることになっていた。日本人ガイドがいるから安心だよね、なんて甘い幻想だった。
「私、ガイドの○○です。よろしくお願いします。」

前歯が無く、薄汚れた布切れをまとった老婆がそこにいた。

「よ、よろしくお願いします。」

見た目で人を判断してはいけないとは言うが、どこか心細いものを感じた。

 

案の定、様々な外国人が乗り合わせる観光バスではひときわ大きな声で

「わたしはね、あーでね、こーでね、そぉれでねぇぇぇ」

乗車している誰もが「なんだこのおばあさん?」という表情で振り返った。

大きすぎる声と内容のなさに困り果て、寝たふりをして過ごした。

 

後から聞いた話によると、日本人のガイドは収入があまり得られず大変らしい。

また、イタリアの南部の方は治安が悪く、高級な腕時計をしていると腕ごと持っていかれるなどの話もあるそうだ。

 

ジェラートやピザ、ラザニアなどおいしいものがたくさんあるし、男性は親切な人もいる。建物も歴史があって素晴らしい国である。

だがしかし、このような異色を放つ素敵な人物もたくさんいる街だった。

私の前世はイタリア人ではない。とはっきり分かったが、また訪れたいと思う。

(19歳 女性)

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