トルコの最大都市イスタンブールと首都アンカラの間にエスキシェヒル(Eskişehir)という都市があります。
結論から言うとイスタンブールのように観光名所が多いわけでもないですが居心地はなかなかよかったです。
そんなエスキシェヒルの旅は南東部のガゼィアンテプ(Gaziantep)から夜行バスで到着するところから始まります。
ここで最初に生じた誤算はSIMカードの残高が底をついてしまったことです。
チャージはキオスクでもできないことはないのですが店舗によって扱える会社が異なります。
私はTurktelecomを使っていたのですがこともあろうにバスターミナル内でチャージできる店舗はありませんでした。
当時、エスキシェヒル在住の友人との待ち合わせのことがあり、連絡手段が欲しかった私に思わぬ救いの手がおります。
なんと警察の方がWi-Fiを貸してくれた上に友人と合流するまではお茶もご一緒させてもらったのです。
これだからトルコが大好きなんです、とにかく皆さん心があたたかいんです。
それはさておき、友人と合流できたところでまずはバスターミナルの目の前から発着する市電で中心部へ向かいます。
ただ、街の見所はどちらかというと現在の中心部よりやや離れたところにあるんです。
その話は後程改めて述べますが、まずは道路がイスタンブールみたいに迷路じゃないところに道に迷う心配がないと感激しました。
碁盤の目というと語弊がありますがそれに近いものがあり、このような都市はトルコでは珍しいんです。
また、市内を流れる川沿いは緑が豊かである以外に洒落たカフェやレストランが並んでおり、平日は多くの大学生で賑わう場所です。
ここまで観光の要素があまり見られないものばかりでしたが、ここからは観光の話になります。(なお、市内には博物館が多いことには多いですが滞在時間が短かったため、行ってません。)
市内の一番の観光の目玉と言ったらオドゥンパザル(Odunpazarı)です。
パザルは即ちバザールなんですがここではグランドバザールみたいな大きな市場があるわけではなく、オスマン帝国時代の典型的な家々が並んだ旧市街の原型を留めている場所です。
家は木造とは言えカラフルなので洒落た旧市街と言っていいでしょう。
そのせいか、筆者のように「インスタ映え」を狙う人も少なくはなかったです。しかし、外国人観光客はあまり見かけませんでした。
ここはモスクも面白いです。
何が面白いかというと形から規模までイスタンブールやその他各地で見られるモスクと異なるからです。
ここでは全体的に四角く、小規模なものが殆どですがトルコ国内では多くの場合、ドーム状の屋根を持ち、規模も大きいです。
なお、エスキシェヒルでは白いモスクを意味するアークジャーミー(Akcamii)が個人的に好きです。
というわけでイスタンブールなどとは違った魅力のあるエスキシェヒル、イスタンブールからはバスで6時間と近いものではありませんが、首都アンカラからは電車で2時間以内と近いです。
ちょっと寄り道はいかがですか?
※市内は野良犬が多いですがアマゾンのナマケモノも顔負けなくらいだらけてます。襲われることは滅多にありません。
(22歳・男)