日々の仕事に疲れ、現実逃避のために女友達と2人でモンゴルに馬に乗りに行こう!という勢いでモンゴル旅行へ。
現地に到着し、首都の観光をして、原住民も生活するツーリストキャンプへ向かいました。
草原が見えてきただけで、最高の景色でした。宿泊はゲルで、共同で使うトイレとシャワー。
日常とは違う生活にワクワクしかありませんでした。
ガイドさん1人、馬の乗り方を指導してくれる1人と、私たち2人でひたすら馬に乗りました。滞在期間中は、毎日、同じ馬に乗ることができて、川や原住民が生活するゲルに遊びに行ったりと、新しい発見ばかりでした。
原住民が住むゲルでは馬乳酒という手作りのお酒を飲ませてもらったり、馬頭琴の演奏を聞いたり。旅行雑誌で見る景色がそのまま動きだし、感動しました。
日程についてですが、他に行った海外旅行であれば、何時にどこ。と約束しますが、滞在中は、朝起きてご飯食べたら、夕日が沈むころ、とか約束の時間に追われることなくのんびりすごすことができました。
夜にはガイドさんと山に登り、満天の星空を眺める。
ただそれだけで、感動したことを、覚えています。初めて乗った馬については、旅行者を乗せているだけあって、優しい馬たちで、怖い思いをすることもなく乗ることができました。乗りすぎて、お尻が痛くなったくらいです。
ゲルでは、的当てで遊んだり、他のツーリストキャンプから、馬に乗って、他のツアーの日本人が遊びに来たりと、モンゴルならではの体験をすることができました。
1番の思い出は、オボーという、現地の守り神のような物を見に行ったことです。
願い事をすると叶うよとガイドさんが教えてくれたので、心の中で結婚したいと祈りました。
結婚していたのに子供に恵まれなかった友達は、子供が欲しいと祈ったそうです。
草原から都会へ出て、現実に近づき、ガイドさんと挨拶をして、帰国。
飛行機で余韻にひたりながら、私たちは成田空港で別れました。
友だちは、帰国してから、疲労からなのか身体がだるく、内科を受診したところ、ひょんなことから、不妊の原因がわかったとのことでした。
不育症という血液の病気で、不妊治療する婦人科では気づかなかった病気だったとのこと。
そして念願の妊娠報告をもらいました。私も、帰国の翌月に今の主人に出会い、トントン拍子に結婚に至りました。
今も友だちとあうと、オボーに感謝、モンゴルに感謝。
今までの海外旅行で、1番の思い出の旅行になり、語り継がれています。
( 29歳 女)