アメリカ

彼氏と別れたショックで、ニューヨークに傷心旅行

投稿日:

 

長年付き合っていた彼氏と別れ、孤独と向き合うために1人でニューヨークに行くことを決めました。

宿や航空券は姉に手配してもらい、英語の成績が2(10段階中)という悪さではありましたが、意気揚々と出発の日を迎えたのは、私が当時22歳になる前日の12月25日でした。

 

ニューヨークに到着、すでに夜で外は真っ暗でした。泊まる予定のホテルの住所はわかってはいたものの、空港からどうすればよいのかさっぱりわからず・・・・

英語を話すこともできなかったので、まわりの人たちに確認することもできず・・・・

近くに停車していたバスに行き先も確認しないまま乗り込みました。

 

どうか、私の泊まる予定のホテルの近くに行きますようにと祈りながら。

おそらく、ホテルの方面に行っていたように思いますが、実際にはわかりません。

結局ホテルには行き着けずに、バスからおりました。もう、辺りは真っ暗なので、とても怖かったのをおぼえています。

 

しかし、なんとかなる!と安易に考えていましたので、すぐさまタクシーを捕まえ、ぼったくられても仕方ない、と覚悟を決めてホテルまで乗せてもらうことにしました。

ぼったくられることもなく、無事に目的のホテルにつくことができました。

ホテルはYMCA、他の旅行者との共同宿泊施設でした。

私が泊まった部屋は2段ベットが2つある、4人部屋でした。貴重品などを入れる小さなロッカーもあり、暖房もあり、寝るだけのことでしたので、施設は十分でした。

 

そこで、出会った広島県出身の日本人の女の子と知り合い、クラブに行くというので一緒に連れていってもらうことにしました。

田舎育ちの私は、人生でクラブなんぞに行ったこともなく、クラブとは音楽がかかってて、ノリノリで男女が踊り交際相手でも見つける場所と思っており、足を踏み入れるのを戸惑っていましたが、なんでも経験してみないと!と思いドキドキわくわくしながら向かいました。

 

怪しい雰囲気の建物。受付にて、バックとコートをあずけ、いざ群がる人だかりの中へ。

音楽がガンガンなっていて、異国の地の人々がひしめきあっている。

さっきまで、そうじゃけんなんて方言をしゃべっていた広島の子は、私のことをそこに居合わせた日本人の男の子に紹介し、さっさと人だかりの中へ消えてしまった。

うわーーん。どうしよう。

日本人の男の子とお酒を飲んで日本語で話をしていると、12時を過ぎたので、私が今日誕生日だと伝えると、一杯お酒をご馳走するよ、と言ってくれた。

 

私の人生の後にも先にも、誕生日にクラブでお酒をおごってもらう経験はこの日限りであろう。

嬉しかった。

 

結局、広島のじゃけんの女の子は、黒人男性とひっついて踊っていたので、邪魔してはいけないと思い、私は、足早に先にホテルに戻った。孤独と向き合う旅の目的とは大きくかけ離れた、はっちゃけた夜だった。

次の日からは、セントラルパークを散歩したり、メトロポリタンに行ったり、1人で自由気ままに出かけていった。好きなものを食べ、好きなところを見て、私の時間が流れていった。

孤独がおしよせてきて、どうしようもなくなった夜もあった。

 

でも、ベットの上には知らない国の誰かが寝ているので、孤独に押し潰されることはなかった。ニューヨークにきて、1人では足を踏み入れない地域、黒人が多くすんでいるハーレム。

行ってみたいけど、こわい。何かあったら、逃げられない。でも、ハーレム地域にある、ケーキ屋さんにどうしても行きたい。

私の願いはかなった。同じホテルに泊まっている日本人男性と知り合い、ケーキ屋に行きたい話をすると、一緒に行ってくれるという。

今はもう、顔も覚えていないが、とても嬉しかったのを覚えている。どんなケーキを食べたのかも思い出せないが、ハーレムは思ったほど怖くなかったのを覚えている。

 

12月30日いよいよ、孤独と向き合う旅も終わり、帰国する日だ。

もともと、時間にルーズな上に空港までの行き方もよくわからない。

2時間前の到着なんて、そんな暗黙なルールをまったく知らなかった当時の私は、出発時刻の30分ほど前に空港に到着して、よしよし、時間通りだ!と帰国を目前に晴れやかな気持ちだった。

 

傍らで、何やら長蛇の列ができているのは見たが、何の列なのかもわからないし、荷物のチェックの場所や搭乗口もさっぱりわからない。

よし、誰かに聞こう!と聞いていると、私の搭乗券を見た掃除をしていた小さな外国人が慌てたように、私を案内してくれた。

たくさん歩いたように思う。早足で彼に着いていきながら、もしかしたら、みんなが並んでる長蛇の列は私が乗る飛行機よりも後に出発する飛行機に乗りたい人の列なのか?

私は、30分前に空港に着いたけれども、これは遅かったのか?

 

年末だから世界はどこも混んでいるのか?なおさら、早く来ないといけなかったのか?

びっくりされて、早足で案内されるほど、私は、自分が乗る飛行機に乗れるかどうかギリギリのところなのか?とそんなことを考えていた。

おそらく、その通りだったんだと思う。早足で案内された先にいた女の人に、あなたはラッキーだったわみたいなことを英語で言われた。

本当の詳細は今でもよくわからないが、とにかくラッキーで無事に日本に帰る予定の飛行機に乗れたんだから。

 

若かりし、無鉄砲な孤独と向き合う旅。結果は、たくさんの人に助けてもらって、彼氏と別れたからといってまったく孤独ではなかったことに気づかされた旅であった。

(35歳 女)

-アメリカ

Copyright© 海外旅行体験記の泉 , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.