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台湾で食中毒!救急病院で一夜を明かしたエピソード

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10年近く前の話になりますが、台湾のとある救急病院で一夜を明かしたことがあります。

 

台湾旅行二日目の夜、食べ物が合わなかったのか、ホテルに戻った後ひどい嘔吐と下痢の症状に襲われました。

宿泊していたホテルの従業員の人に車椅子に乗せられて、近くにある救急病院に向かいました。大きな病院でしたが、その夜は交通事故が連続して起きたらしく、待合室やロビー、廊下まで患者さんやストレッチャーが並び、騒然としていました。

とは言え、私は周囲を見渡す余裕が無かったためあまり覚えていないのですが、付き添った友人いわく「野戦病院みたいだった」そうです。

そのため、命に関わらない症状や、緊急性が低い患者の対応は後回しにされていました。私もその一人でした。

私は女子トイレの前に置かれた簡易ベッドに数時間横になって待ちました。

トイレの前なので本当なら臭いや人通りが気になるところですが、吐き気と腹痛でそれどころではなかったし、何かあったらすぐトイレに駆け込むことが出来たので、結果オーライでした。

 

数回トイレに立った以外は、私は簡易ベッドの上でビニール袋を口にあててひたすら吐いていました。

吐けるものが胃液だけになり、更に血液や胆汁のような液体が混ざり始め、慌てた友人が私の嘔吐物が入ったビニール袋を近くにいた看護師さんに見せて、ジェスチャーと簡単な英語で早く診るように訴えましたが、命に関わる症状ではないと一蹴されて終わりました。

大怪我を負った人が複数搬送されていたので、今思えば当然の対応なのですが、私も自分の苦しみで手一杯だったため待ち時間が途方もなく長く感じました。

 

そうしていると、腕に点滴を刺した初老の男性が近づいてきました。

浅黒い肌で白髪混じりの坊主頭、病衣の下にタンクトップとステテコという出で立ちでした、入院患者の方だと思いますが、なんだかコントの配役のようなユーモラスな雰囲気のおじさんでした。

おじさんは私と友人に「Are you OK? コノヒトダイジョブ?」と話しかけてきました。

そして、おじさんは近くにいた看護師さんに何か話しかけ、病院の備品と思しきビニール袋のセットとタオル、トイレットペーパーを持ってきました。

おじさんは友人に、「ビニール袋は今使っているリバース用袋の替えやゴミ入れとして使う」「トイレットペーパーとタオルで私の顔や体を拭く」とジェスチャーで伝えました。

そこで気付いたのですが、私は全身に冷や汗をかいていました。

 

知人が礼を言うと、おじさんはサムズアップしながら「オダイジニ!」と言い、診察室へ入って行きました。

ただし、片手で点滴を押し、もう片方の手で携帯電話を取り出して大声で通話しながら、でしたが。

点滴おじさんの登場とともに日本ではなかなかない出来事が立て続けに起きましたが、台湾全体がこんな風におおらかで自由なのか、あのおじさんが特別自由なだけなのか、実は病院の関係者だったのか、今となっては何もわかりません。

消耗品とはいえ備品をおじさんの言われるがままに使って良かったのかどうかもわかりません。

ですが、汚れていたビニール袋を変えてタオルで冷や汗を拭いただけでも全身の不快さは一旦和らいだので、おじさんと、おじさんの行動を止めなかった看護師さんに感謝しています。

 

 

点滴おじさんの退場から間も無く、私の診察がようやく始まりましたが、即座に注射を二本打って終わりました。

体感的には1分もかからなかった気がします。

お医者さんと直に話した友人曰く、一本は鎮静剤っぽかったけどもう一本はよくわからなかった、とのことですが、この何なのかよくわからない二本の注射で私の体調は確かに良くなり、診察室を出て再びトイレの前の簡易ベッドに戻ったあたりから記憶が薄れ、気がつくと明け方になっていました。

そして、また車椅子に乗ってホテルまで帰りました。

 

その日以降の予定は取りやめて、体調に差し障りがない程度に台北市内をゆっくり散策して過ごしました。

日本にはない、おおらかで自由な雰囲気を至る所で感じましたが、あのおじさんほどではありませんでした。

あの夜は見るからにイレギュラーな状況だったので病院の対応を悪くは言えません。

病院のスタッフひとりひとりや、ホテルの従業員の人達はとても親切でした。色

々ありましたが、この旅行で台湾が好きになりました。

(35歳・女性)

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